【真の強さ】を身につけたい(総本部道場 酒井均)

私は、中学生の3年間、剣道部に所属していましたが、何を目指し、何を学ぶべきなのかも分からずに、ただ稽古をしていた記憶があります。

 その後、登山、自転車競技や水泳、トライアスロンと様々な競技に、その時々の自分の心を託し、何かに取り組むことを支えとして生きてきました。

そうして40年近くの時を過ぎて、私は再び、素晴らしい剣に巡り会うことができました。それが、椎名先生の北辰一刀流です。武道で何を学ぶべきか、今度こそハッキリと教えていただけることとなったのです。

 「何事も天の采配だ。」と、椎名先生は言われます。私もいつか、どんなことが起ころうとも、それは天の采配であると、泰然として受け入れられる【真の強さ】を、身に付けたいと心から思います。

命を繋ぐ戦いは、日々の生活の中にあります。生きているということ、それだけで大変なことなのだと、実感する毎日。社会生活が何かに守られていると思うことは、幻想に過ぎないとも思います。2011年に起きた東日本大震災は、そのことを私たちに教えてくれました。

私は、この震災を遡ること数年前に北辰一刀流の門下生となりました。武道で心を強くする必要を感じたからです。これからも、北辰一刀流と共に人生を歩んでいきたいと思います。

 

北辰一刀流 (第七代宗家 椎名市衛成胤)

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