北辰一刀流は、現代剣道の元祖です。その効果は、社会人成り立ての女子にも、絶大にあっりました。以下、剣道女子M・Aさんの話です。
「私は、社会人になって間もないですが、剣道のやって良かったと思うことが色々あったので、そのことを書いてみようと思います。
①自己紹介で何を言うかに頭を悩ませなくていいこと
たかが自己紹介ですが、されど自己紹介ということもありまして、特に語るものを持っていない人にとって、自己紹介は頭痛の種になっています。ところが「剣道をしています」と、ひとこと言うと、剣道の知名度は高い割に、女子の剣道人口が少ないため、覚えてもらいやすく、ほかの人と同じ自己紹介になってしまうことがありません。
その上、剣道のイメージのおかげで、ひとりでに「礼儀正しくてまじめそう」という好印象ができあがってしまいます。
さらに、女性の場合、コミュニティー内の女性間の序列競争がありがちですが、「剣道をしています。」と言った途端、その序列競争から外れて「ちょっと変わった武士っぽいやつ」というポジションに安住できるという、なんとも楽チンな特典付きとなります。
②教わり上手になること
剣道は、目上の人を敬い、礼節を重んじますが、偉い先生にも遠慮なくかかって行くことをするので、年配の方との距離が近く感じるようになります。稽古では、自分の持っているものをさらけ出し、先生の懐に飛び込むつもりで打ち込んで行きますが、この経験があると、社会に出ても、上司や先輩相手に臆せずにすみ、自分から飛び込んで行けて、自分の出せる最上のものをぶつけることができます。
自分の足りないことは承知の上ですから、だめでも卑下することはありませんし、懐に飛び込んで教えをいただいてしまえば、切り捨てられることもほとんどなく、充実した社会人生活ができます。こんなお得な性格が、剣道で身に着いてしまうといえます。
③剣道やったら、自分の方が強いだろうかと夢想できること。
これが、おそらく最大級の効能と思います。私は、実務についてまだ1年余りですが、初めは、上司の前に行くと自信がなくなり、猫背になり、視線は泳ぎ、声量はいつもの半分未満になって、自分に嫌気がさしていました。
あるとき、ふと、「この上司に竹刀を握らせて試合をしたら、絶対に私が勝つな。」と思ったところ、目の前にいる上司が全然怖くなくなりました。上司だけでなく、大ベテランの先輩やや強面の相手方、クレーマーについても、自分が剣ひと振りで勝つ姿を想像すると、気持ちに余裕が持てて、じっくり話をしたり、聞いたりできるようになりました。
残念ながら、「この相手では、勝てそうないな」という結論に達した場合もありますが、それはそれで謙虚な心になれて、相手の話に素直に耳を傾けられるようになり、ストレスとなりません。陰で悪口を言ったり、飲みに行って憂さを晴らすなどしなくても、剣道は、精神衛生上も経済上でも抜群の効果があって、加えて体が健康になります。社会生活で悩む人は、ぜひ剣道をやってみるとよいと思います。」
どうですか、このように、剣道を学ぶと、素敵なご褒美があります。これは、女子に限らず、男子にも、あることです。特に、仕事で悩む人には、大変な利益があると聞きます。あなたも、ぜひ、私の道場で学んでください。お待ちしています。
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