【自分の世界が広がる】(総本部道場 藤田豊)

私が北辰一刀流に入門した経緯は、学生時代に稽古していた武道が一刀流の剣術に関係していた事からでした。御縁があり椎名宗家の北辰一刀流の道場が近所であったことから一度見学させて頂き、その場で「切り落とし」という技を体験させて頂きました。その際にどんなに渾身の力で切りかかっても、剣が軌道を逸らされ気づいたら喉元に切っ先を突き付けられ驚嘆したのを覚えています。無駄な力を使わず、理論的な技術で成し得る切り落としに感動し、入門を決意致しました。

北辰一刀流を習い始めて最初に戸惑ったことは今までの武道と体の使い方がまるで違う事でした。私自身の体の癖かもしれませんが、今でも腕・手首・指の使い方や運足など特に気を使います。稽古中に集中が途切れた時や、新しいことを習うと手足と体がバラバラに動いている感覚がします。傍目から見ると約束通り動く形(北辰一刀流では“格”といいます。)に難しさを感じる人は少ないかもしれません。ただし、本当に技を理解して一つ一つ使いこなすには簡単ではなく、ある意味そこに面白さがあると断言できます。

また、私が稽古していた古武道の動きが、格の技に見られる(修行が進み発見できる)のはとても面白いと思います。そして、技のみならず、心の在り方も重要であることに北辰一刀流の奥深さを日々痛感しております。

相打ちの精神を持って仕掛ける切り落としを理解しようと、日舞・能・狂言・歌舞伎・時代劇の殺陣など、一見武道とは関係がないと思える文化面にもすごく興味を持つようになったのは、自分にとってとても良い影響だと思えますし、自分の世界が広がるよい切掛けだと思います。

現在は私生活が激変し、仕事・子育て・介護と自分の時間が自由にならない状況ですが、そんな中でも、椎名宗家は親身に相談に乗って下さり、稽古時間を都合つけて下さるなどの御配慮を賜り、現在もお稽古を続けられております。武道に興味はあるが自由な時間が少ないと悩んでいる社会人の方は、是非一度ご相談頂けたらと思います。(私の友人と兄も北辰一刀流の魅力に共感し入門しております。)

後世に北辰一刀流を伝えていこうとういう、宗家の御志に少しでも寄り添えるよう、相打ちの精神をもって、正しい理解のもと身に着けた技を、何時いかなる時も使えるようになる。そんな目標を持って日々修行に励んでおります。

北辰一刀流 (第七代宗家 椎名市衛成胤)

北辰一刀流(第七代宗家椎名市衛成胤先生の北辰一刀流)道場のホームページです。

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